★水分補給★この文章は、2005年度、東京都某区の消費生活通信講座のテキスト用に、書いたものです。[4]、運動時に注意すること ● 水分補給 水分補給について ●水分が不足すると・・・ 人の身体は、体温を一定に保つ働きを持っています。運動や風邪などで体温 が上がると体内の水分を汗として出し、蒸発させて体温を下げようとしま す。汗をたくさんかいた後は、のどが渇き、水分を摂りたくなります。私た ちの身体は、体内の水分量を一定に保つようにできているのです。 もし、 汗をたくさんかいた後に水分を補給せずにいると、脱水症状を起こし、熱中 症に陥ったり、血液の粘度が高まり心筋梗塞を起こす原因になったりする危 険があります。のどが渇いたと感じた時には、すでに体内の水分は、不足し ています。早めに水分補給をするようにしましょう。人の身体の約60~7 0%は水分でできていますが、体重の3%の水分量が失われると、運動能力 や体温調節の障害になります。長時間のウォーキングや、猛暑で汗をかくよ うな時は、水分補給を上手に行うことが、大切です。 ●上手な水分補給の仕方 タイミングと量 ・まず、運動の30分~1時間前に、200ml~500ml程度を飲んで おきましょう。 ・運動中は、15分~30分毎に、少しずつ(一口~200ml程度で)、 噛むように飲みます。 ・運動後は、体重減少分を補える量を、就寝までに飲みます。 ※夏の暑い時期は、早めに、涼しい時期は、1時間以内の運動ならば、運動 中に無理に飲む必要はありません。一気にがぶ飲みすると、吸収が悪くなる ので、少しずつ飲みましょう。 飲み物 ・熱中症予防には、塩分濃度0.1~0.2%のものを飲みましょう。スポ ーツドリンクなどを水で倍に薄めるのも良いでしょう。 ・温度は、10℃前後に冷やしたものが、最も吸収がよいです。 ※コーヒー、ウーロン茶、ビール等は、利尿作用があり、水分補給の効が あまり期待できません。また、甘い飲み物は、カロリーの取りすぎになるの で注意が必要です。 |